前回に続き、今回は『関節』のことを理解してみようと思います。
まず、関節とは骨と骨とが接している部分、つないでいる部分のことです。
(※医学的な表現は少し避けます。きちんとした定義を求められる場合は、きちんと専門書「医学大辞典」などを参考にしましょう。)
私たちが、自由自在に腕や足を曲げるなど体を動かすことができるのは、この関節の仕組みのおかげです。
動きで分類
関節にもいくつかの種類があり、多くは『可動関節』を指します。
少ないですが頭蓋骨のような動かすことのできない『不動関節』もあります。
あ、頭蓋骨って1つの骨でできているのではなくて、いくつかの骨が組み合わさってできています。生まれてくるときに、骨をずらして頭の部分を小さくしなければならない都合もありますからね。赤ちゃんの頭には大泉門という柔らかい部分があります。
個数で分類
2つの骨からできている『単関節』と3つ以上の骨から構成されている『複関節』です。
単関節は:肩、股関節、指など
複関節:肘、膝、手首など
その他にも、形状などでの分類の方法もあります。
骨と骨が接している部分は、関節軟骨という柔らかめの弾力性のある軟骨で覆われています。これは、ぶつかり合う衝撃から自分の身(骨)を守るためです。
さらに、関節を包む『関節包』は関節液により満たされ、摩擦力が軽減されてとても滑らかな動きを実現することができています。
この関節同士は『靭帯』でくっついています。
靭帯は筋肉よりもとても硬い組織です。一つの関節に1本というわけではなく、複数の靭帯が骨同士を結ぶことでズレないようになっています。
この靭帯が緩いと脱臼しやすくなったりします。
「捻挫」はこの靭帯が伸びることで起こる症状です。伸びると炎症が起こり、痛みや炎症物質による腫れが起こってきます。
もともとが硬い組織なだけに、完治するまでに時間を要します。
関節のけがを防ぐためにはストレッチや日ごろから付属する筋肉を鍛えておくことがポイントです!