前回、書いたものに引き続き日本大学名誉教授の林成之先生のご指摘です。
「運動神経がいい」と言われる人には共通点があるそう。
私たちが手足を動かすとき、筋肉を収縮させる神経である『錘体路系』と、筋肉を伸ばす神経である『錐体外路系』がバランスを取って機能しています。この中にドパミンを分泌しながら、性格を前向きにし、物事を成し遂げて行く神経群があるというのです。
運動が得意な人というのはこれらの神経群を空間認知と連動させることがうまい人です。
この『空間認知』とは、空間の中での位置や形、間合いなどを認識するための機能の事です。全体を把握するのに必要な複合的な能力です。
空間認知脳を持つ細胞は視覚中枢に集中するほか、言語中枢、前頭前野、海馬回など脳のさまざまな場所に存在しています。
この空間認知脳は運動神経に特化せず、文章を読んで状況を想像する能力や話し相手との間合いを考えて接する場合にも欠かせません。
空間認知脳のチェック方法があるので試してみましょう!
10秒目をつぶってから、その場でジャンプをしてみましょう!
空間認知脳に優れている方は常に同じ場所に着地しますが、ない人は位置がどんどんズレていきます。
この空間認知脳は鍛えられます。姿勢をよくしてみましょう。
林先生の推奨方法:
①両目を水平にする。
②肩の高さを左右同じにする。
③背筋を伸ばす。
歩き方を整えることでも鍛えられます!
→足を動かすのではなく、腰の部分を前に平衡移動させるようなイメージで。
そうするとみぞおちの後ろ辺りにある大腰筋という筋肉の付け根の体軸可動支点がうまく使えるようになります。体のバランスが崩れなくなり、パフォーマンスが向上します。
その他、絵を書くことや字を丁寧に書くこともトレーニング方法です。
対象物との距離や縮小率、角度、形などを把握して空間認知脳を拭く可動させます。左右上下のバランスに気を配るのがポイントです。
こんな風にしてちょっとずつ運動神経を鍛えることができます。
どちらかというと運動神経悪い方なので、いまさらですが鍛えてみようと思います!