お金とお花が好き

そこそこの年齢になると独身女性は肩身が狭いです・・・が、がんばって書きます!

大学や看護学校での非常勤講師~世界の看護師免許の更新事情~

はやりの副業?でといいますか、依頼を受けて月に1~2回くらいの割合で大学や看護学校非常勤講師をしています。

初めて講義する内容などは、90分(2コマ)の授業に対してスライドなどの資料準備に数日かかることもあり、割にあわないなと感じることが多いです。

私の集中力が足りないというのも原因ではありますが、授業の構成をどうしようかなと考えるのは結構大変な作業です。

間違ったことを教えるわけにはいかないですしね。

おまけに無償でテストまで作らされることもあります。

時々、現役の看護師さんたちに対してお話をする機会をいただくことや大学院生に対して講義をすることもあるので、その際は特に入念に準備をします。

相手もいろいろと知ってますから・・・

大学にもよると思いますが、私の場合は1コマ45分¥5000くらいの報酬です。

なので、90分すれば1万円稼ぐことができます。ただ、二日とか三日とか、準備にかかるとしたら、普通に働いた方が効率的です。

これが、翌年、翌々年と続いていけば、だいたいの資料はできているのでデータなどを新しいものに変えるなどの微調整と、前の反省点を含めてちょっと改善すればいいだけですので割に合う感じになっていきます。

次も呼んでもらえるように、学生(相手)さんにとっても、自分にとっても有意義な講義になるようにと心がけてがんばっています。

今回は、大学の看護学部の1年生を対象に『専門職としての看護師について』講義をしてほしいとの内容でした。

私なりにも勉強をしないと教えられないことも結構あります。人に教えるって本当に自分のスキルアップには大切な機会です。

こんなお題いただかなかったら、個人的にはそんなに真剣に考えないテーマですし。

そこで、専門職として、看護ケアを提供するためには常に学び続けることが必要とされています。看護協会でも定期的に研修を行っていますが、実際には看護協会にすら加入していない看護師さんも多くいます。

年会費がかかりますし、入ってなくても働くうえで困ることはそれほどないですからね。

ただ、日本では継続教育が義務化されていないので、知識をアップデートしていっていない看護師さんも多くいるのは現実です。「いつから止まっているのだろう?」と思うと、同業者としては本当に怖いです。

医学は日進月歩なのに・・・

それに引き換え、先進国では看護師も医師も免許は更新性が基本です。

アメリカ>

登録する州によりますが、1~2年ごと(2年が多い)に更新をします。

更新ごとに30時間の講習(オンラインあり)か、それに相当する学習をしていることが条件です。年会費もかかります。

<イギリス>

3年ごとの更新制(1年ごとに更新料を払い続けていなければならない)
3年間で450時間以上の看護師としての実務と、35時間以上の学習の証明が必要

<オーストラリア>

毎年5月に更新、「Continuing Professional Development(CPD:持続的自己学習)時間を最低年間20時間」

<韓国>

3年ごとに更新、毎年8時間以上の学習が必要

 

やっぱり、日本も更新制にした方がいいんじゃないかと思います。