お金とお花が好き

そこそこの年齢になると独身女性は肩身が狭いです・・・が、がんばって書きます!

「高額療養費制度」の見直しでどう変わるのか

医療職ながら、お金の面に関してはソーシャルワーカーさんとか事務さん任せにしてしまっていて疎かったりします。

こんなんじゃダメだし、自分も平等に年を重ねているので病気のリスクは高まります。

30代だからって油断はできません。

今回は既に制度の改革が進められている『高額療養費』についてお勉強しましょう。

☆まず、『高額療養費』とは?

患者が負担する医療費の自己負担に一定の上限を設けるもの。

治療にいっぱいお金がかかっても、上限額以上の支払いの負担が軽減される仕組です。

(限度額適用証の申請を事前にしていなければ、事後申請となるため一度は支払う必要も。)

70歳以上の高額療養費の所得区分は、2017年7月までは、以下の通り4つに分類されていました。

低所得者Ⅰ:住民税非課税世帯で年金収入80万円以下など

低所得者Ⅱ:住民税非課税世帯

・一般:年収156万円~約370万円

・現役並み:年収約370万円~

低所得者Ⅰ.Ⅱ」の限度額は据え置かれ、「一般」と「現役並み」は2017年8月と今年2018年8月の2段階の引き上げが行われました。

<「一般」の場合>

通院時の限度額:12,000円⇒14,000円(2017.8)⇒18,000円(2018.8)

ただし、年間14万4000円の限度額が設けられ、毎月1年間と考えると12,000円/月と従来の制度と差はなくなります。

通院と入院の両方では、44,400円⇒57,600円(2017.8)に引き上げられました。

こちらも、直近12カ月間に高額療養費に該当する月が3回あると、4回目以降の限度額は44,400と引き下げられます。

<「現役並み」の場合>

これまではひとくくりだったのですが3つに更に分類をされることになりました。

通院のみの限度額はなくなりました。(これまでは44,400円)

入院と通院の合算はあります。

A)年収約370万円~約770万円:80,100円+(医療費-26万7,000円)×1%/多数回該当44,400円

B) 年収約770万円~約1,160万円:16万7,400円+(医療費-55万8,000円)×1%/多数回該当93,000円

C)年収約1,160万円~:25万2,600円+(医療費-84万2,000円)×1%/多数回該当14万100円

自分の老後がどうなるのか、その時に考えるのですが、とりあえず今相談を受けたときに説明ができるようにしておく必要はあると思います。

人生に必要なもの、それは健康とお金と人間関係だと思っていますので。