デューイは、「プラグマティズム哲学」の成功者です。
アメリカを代表する哲学者です。
「たようせい高校の先生や小学校の先生の経験を経て、ミシガン大学で哲学を教えていました。
東京帝国大学でも哲学の講義をしています。
他にも、ジョンホプキンス大学から「カントの心理学」で学位も受けており、哲学者だけではなく、心理学者としての顔も持っています。
ヘーゲル弁証法を熱心に学び「世界は、矛盾を基盤とした物事の運動、連続、発展である」と理解しました。
プラグマティズムとは理論から出発するのではなく、実験・経験を重視し、すべて試行錯誤であって当然という哲学です。
思考は混乱している状況を、明確な状況に変えていくための努力(探求)です。
すなわち、観念はそのための実験的な仮説(道具)であると示しています。観念の良し悪しは、状況を変えていく上での有効性で判定されると考えられています。
デューイは庶民の経験を豊かにし、科学と協働し、科学と技術を結び付けることに取り組みました。
シカゴ大学では〝Learning by doing"(為すことによって学ぶ)をモットーとし、教育を activity(活動)、process(過程)、growth(成長)の3つの要素でとらえました。
〝Education is process of loving"(教育は生活の過程である)とも言っています。
教育とは、経験の不断な改造であり、未熟な経験を、知的な技術と習慣を備えた経験へと発展することなのです。
デューイは『民主主義と教育』の中で、「およそ社会を組織するには、その社会の人々がすべて共同目的を意識し、それに興味を感じ、それによって各自の行動を整えることが必須の条件である。人はコミュニケーションを受ければ、必ず今までとは変わった大きな経験を持つことになる。この共同生活の過程そのものが教育するのである。それは経験を拡大し、その意味を明白にし、想像を刺激し豊かにする」と述べています。
「多様性こそ進歩を作り出す」
デューイのプラグマティズム哲学の特徴は、一つの方法では解決できないことを多様性により、変幻自在でどのような事態にもうまく適応できるということです。